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THE VOICE OF CULTURE
#02 Aoi Katsura / ZOOS Basketball Player
アーティストやクリエイターたちとのコラボレーションや密な関わりは、クリエイティブに真摯に向き合うことができる、特別で大切な時間です。彼らの前向きなプライドやメンタリティに共感し、声に耳を傾けること。それを多くの人に届けることで、WIND AND SEAは、常に進化をしています。
#02は、ZOOSを主宰するバスケットボールプレイヤーの桂葵。

女性を取り巻く

スポーツの環境を

変えていく

「ZOOS」は、動物園の「ZOO」の語源で生命を意味する古代ギリシャ語の「ZOION(ゾイオン)」から来ています。あえて複数形にすることで、それぞれの多様な人生が集まって、豊かな組織を紡いでいきたい、という意味を込めました。バスケのチーム名でもありますが、それよりもプロジェクトというかブランドというか、コミュニティの呼び名という感覚に近いかもしれない。現在は3x3の大会に出場しながら、イベントを開催したり、今日のようにZOOS GIRLSといって月に一度、集まって競技軸ではないバスケットを楽しんでいます。
3x3で世界にチャレンジしたかったけど、その道がなかったから自分たちで切り拓こうと思ったのが発足のきっかけです。でも私のやりたいことって、世界一を目指すことより、もうちょっと抽象的な気がしていました。ようやく言語化できたミッションが「女性を取り巻くスポーツ環境をリデザインしていく」。だから、3x3の挑戦は、そのプロジェクトの一つというか。大会に出ることがすべてではなく、今日のZOOS GIRLSみたいな場所が生活の彩りになるように、関わってくれるみんなの人生が豊かになっていくことがZOOSの存在意義かなと思っています。
こうして動き続けていると「この人の人生にもうちょっと関われると面白いかな」とか「この人はZOOSを求めてくれているんだな」みたいに、人の顔が思い浮かぶようになります。例えば「バスケットが好きな選手がバスケットを好きなまま続けられるといいな」とか。どういう形かはわからないけど、そういう人たちと一緒にZOOSができることを常に考えています。ZOOSにはいろんなバックグラウンドを持ったメンバーがいますが、「Always make sure that you’re HAPPY.」ってみんなに伝えています。好きなバスケを理由に集まっている中で、無理をしたり、嫌な思いをしたり、違和感を抱いたりなんてことは必要ない。例えばZOOS GIRLSは月に一度集まっているけど、朝起きるのが辛いなら来れる日だけ来たらいいし、半年に一度来るのが幸せならそれでいい。運営に携わりたいならそうしてくれたらいい。とにかくみんなが幸せな部分だけを持っていって、って気持ちでやっています。(「いまZOOSは何人いる?」という質問に対して)300人くらい、かな。ZOOS GIRLSに関しては友達の友達くらいまでの招待制やっていますが、きちんとした組織があるわけではなく、関わってくれる人はみなメンバーって思っています。この前も新潟で立ち上がったガールズバスケのピックアップみたいなコミュニティが東京までZOOS GIRLSに遊びに来てくれたりして。私は彼女たちの活動をリスペクトしているから、彼女たちはもうZOOS GIRLSだと思っているし。
思いを言葉にすることを大事にしているし、めちゃ発信しているつもり。届けたいように届いているというか、いい受け取り方をしてくれているというか。いい流れを感じています。

誰にも媚びたくない

でも、自分を貫くほど

強くもないよなって

みんな、いろんな顔を持っていると思うんです。その場によって引き出される気持ちもある。ZOOSは、その人の一番優しくて、ポジティブで、前向きな顔でいられる場所でありたい。例えば、ZOOS GIRLSでも「かわいいを躊躇しない」はすごくモットーにしています。どうしても部活文化で育つと、バスケする時はバスパン!Tシャツ!短髪!みたいに、その世界での正義みたいなルールがあると思うんです。でも「なんであの子は髪を結いているんだろう?」の一言じゃなくて「髪結いていて可愛い!」でいいじゃないかって。足の引っ張り合いじゃなく、可愛いものを可愛いと言える、自分を表現できる場所であったらいいなと。ここにいるメンバーは「ファッションも好き好きに楽しむ!」気持ちで来てくれていて、常にポジティブなバイブスが流れています。するとみんなも自然とハッピーな顔でいられると思うんです。
誰に頼まれて始めた活動ではないから、誰に媚びることもしたくない。いつも等身大でいたいし、魅力に感じるものには素直に反応したい。逆に感じないものには、感じない。いつも正直に生きています。社会に折り合いをつけたり、葛藤を抱えるくらいなら、やらない方がいいんです。例えばお金が稼げなくてできないことがあるなら、それは別にやらなくといいことだし、生活が成り立たなくなったら、これは夢だったかもね、みたいな。自分たちのコンセプトを見失わず、背伸びをせずにやれる範囲で。かといって私たちはこう!みたいに何かを貫くほど強いものでもないかなって。だからみんなでチャレンジです。どこまで自然に生きていけるか。
昨年12月と1月にオンラインで婦人科診療やピルの処方をしている「スマルナ」さん(株式会社ネクイノが運営)と一緒に、小中高生の女子バスケットボール選手を対象に「アスリートと助産師と一緒に考える生理との付き合い方」の講習会・ワークショップをしてもらいました。生理って、大なり小なり、生きづらさにつながっていると思うし、私自身も時に苦しみ、悩みました。その時に、アスリートだけじゃなくてモデルやバリスタとか、ZOOSコミュニティにいる子たちが、彼女たちの業界の中で得た知恵や対策をアドバイスしてくれたんです。その時に「あ、私がバスケで生きてきた環境と考え方や対処法が違うな」って感じました。ちょっと外の世界に目を向けるだけで、様々な情報や付き合い方があることに驚いたし、すごく楽になったんです。生理についてオープンに話していいんだ、とか、人に相談していいんだ、とか、こういうところから情報を得ればいんだ、みたいなことを若いうちに学べたら、生きづらさも少しは和らぐかなと思って。
私は一度現役を引退した過去があるからか、選手としていつ「もういいかな?」って思うかわからないって気持ちがすごくあるんです。大きな怪我をするかもしれないし、どんなきっかけで気持ちがプツッと切れてしまうかもわからない。だから大袈裟かもしれないけど、練習も試合も「これが最後かもしれない」って思いながら楽しみ尽くしています。今、すごく楽しいんですよ。バスケがまだまだ上手くなることも。
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